相思相愛~彼方という存在~



『(気っ・・・気まずいっ・・・);』

最近は全然喋ってなかったし、むしろ避けてたし・・・

きっと、玖遠も避けられていると悟っていただろう・・・

『(どぉしよ・・・);』

「琉乃」

『ひゃんっ!!』

いきなり耳元で名前を囁かれたため、自分でも訳の分からない声を出してしまった///

『(うぅっ///恥ずかしい・・・)』

「くくっ・・・」

後ろから、くぐもったような笑い声が聞こえた。

振り返ると、玖遠が肩を揺らしている。