相思相愛~彼方という存在~



『・・・だ・・・れ?』

二人組みの男が裏口から出てきた・・・

そして、その二人のうちの一人の手に持たれていたものは・・・

『・・・なに・・・あれ?』

先が鋭く尖っていて、男の手に近い部分は銀色に反射していて、その先をたどっていくと真っ赤な液体が滴り落ちていた・・・

男たちの顔から目が離せなかった。

私は怖くてその場から動けなかった。

間もなく、男たちは影の中に消えていった・・・

『そ・・・そうだ・・・おつかい・・・終わったから、早く・・・帰らないと・・・』

私は全力で走って、玄関口から家の中に入った。

『た・・・ただいまっ!!おかーさんっ!!』

走ってリビングに向かう。