相思相愛~彼方という存在~



『私も・・・玖遠さんに会いたかったです。毎日、毎日、玖遠さんのことばかり考えてました。夢にまで出てきていました。たった一度会っただけなんですけど、私、ずっと忘れられな「ストップ」え?』

そう聞こえて、考える余裕もなくて、一瞬のことで・・・

私は玖遠さんの腕の中にいた。

「それ以上は・・・俺の理性が持たない」

『・・・理性?』

なんのことだかわからなくて、だけどひとつだけわかったことは、玖遠さんの心音がとても速く聞こえたということ・・・