相思相愛~彼方という存在~



「琉乃・・・」

耳元で囁かれる。

「・・・会いたかった」

『うぇ?!!』

思わず、変な声を出してしまった。

『え?!・・・ぇ?!!幻聴っ?!私も同じように思ってたから・・・幻聴が?!ぇ?!・・・ゆっ夢?!』

私・・・とうとう、頭がおかしくなっちゃた?

「夢なんかじゃねぇよ。・・・会いたかった」

玖遠さんの目は真剣だった。

『本当ですか?』

「・・・あぁ」

すごく・・・嬉しかった。

玖遠さんも私に、会いたいと思っていてくれたことが・・・