相思相愛~彼方という存在~



私は玖遠さんを背中から抱きしめていた。

『・・・全然、怖くありませんでした。だって・・・私は、優しい玖遠さんを知っていますから。この間の自己紹介のときに、ちゃんと私の目を見て優しい顔で、伝えようとしてくれてました。だから、怖くないです。すごく、嬉しかったです。本当に、嬉しかったです』

しばらくの間沈黙が続く・・・

『(ん?・・・私、今・・・?!///)』

私は我に返り、さっと玖遠さんから離れた。

『ご・・・ごめんなさいっ///わっ私///あのっ・・・;』

いきおいよく離れたので、私と玖遠さんの距離は2m程になった。

『あのっ・・・えっと・・・そのっ///』

恥ずかしくて顔も見れないので、下を向く。