「・・・はい。これで、お醤油とお砂糖買ってきてくれる?」 『うん。わかったぁ、行って来る』 「気をつけてね」 『はぁい♪』 お母さんに渡されたお金を財布にしまい、私は軽い足取りでおつかいに出かけた。 もし、私があの時おつかいになんていかなかったら、大切な人を・・・お母さんを守れたかもしれなかったのに・・・――