相思相愛~彼方という存在~



『(にっ・・・逃げられないっ・・・)でっ・・・ですからっ』

「いいから、いいから・・・」

急に静かになる。

何が起きたのかわからなくて、だけど私の手を掴んでいる人の手に・・・

「お前等・・・みっともねぇことしてんじゃねぇぞ・・・」

ドスの利いた声が耳に入ってきた。

『玖っ・・・玖遠さんっ!?』

そう、目の前に現れたのは玖遠さんだった・・・

「玖遠さんっ?!!もしかして・・・維出 玖遠?」

「それがどうした?つーか、お前等一コ下じゃねぇの?敬語使えねぇのかよ・・・」

「「「「「すっ、すいませんでしたっ!!!」」」」」

5人組は風のごとく走り去って行った・・・