相思相愛~彼方という存在~



只今、午後8時過ぎ。

ここのお店は、午後10時前に閉店する。

結構遅くまでやっているため、この時間から閉店時間ぐらいまでかけて学生が入り乱れる。

そう、ダーツがあるのはそのためにある。


カランカラン~♪

『いらっしゃいませ~』

今、丁度男子高校生が5人程お店に入ってきた。

『(あれ?あの制服・・・玖遠さんの学校の・・・)』

もしかして、と淡い期待をしてしまったがそこに玖遠さんの姿はなかった。

『(う・・・てゆうか、見るからに・・・不良なんですけどっ;)ご注文は?』

どんなときでも笑顔は絶やさずに・・・と心の中で唱えながら、注文をとる。