相思相愛~彼方という存在~




―――・・・


8年前・・・

あれは雨の日・・・

しとしとと降り続いていた・・・

何日も何日も・・・


私はいつもと変わらぬ毎日を送っていた。

そんなある日のことだった。いつもと同じように学校から帰宅し・・・

『ただいま~』

「お帰り。琉乃、帰ってきたところで悪いんだけどおつかい頼んでもいいかしら?」

『うん。何買ってくればいいの?お母さん』

「ちょっと待って、今お金取ってくるから・・・」