相思相愛~彼方という存在~



『友達・・・?』

私が首を傾げると、その人は私の前に来て自己紹介を始めた

「維出 玖遠(いで くおん)・・・玖遠でいい」

低く響くような声で言った。

維出さん・・・玖遠さんは、幸さんよりも5cm以上は背が高いと思われ、少し後ろが長めの黒髪をゴムで縛っていて、左耳の軟骨にシルバーのピアスが一つ付いていて、顔は切れ長の目で鼻は高く、少し唇がふっくらしていて、私はその人に釘付けになってしまっていた。

「ごめんね、琉乃ちゃん。こいつ、本当愛想ないやつだから」

「玖遠先輩はいつもこうなの」

「うるせぇ・・・」

そう言って、玖遠さんは右手で後頭部を掻いていた。