相思相愛~彼方という存在~



只今、午後5時半。

『そろそろかな?』

そう思って、時計を見たときだった。

カランカラン~♪

「琉乃ぉ~」

『詩ちゃんっ♪いらっしゃいませ~』

「琉乃ぉっ!!」

『詩ちゃんっ!!』

そう言って、私たちは互いに抱きしめあい、久しぶりに会えた喜びに浸る。

「もぉ~元気だった?!悪い男とかにあたしの琉乃、穢されてないっ?!」

『大丈夫だよぉ、そんな私に惚れるような人なんているわけないんだから。詩ちゃんじゃあるまいし・・・』

「琉乃っ!!ちょっとは自覚しなさいっ。あんたはモテるんだからっ!!」

『そんなこと、絶対ありえないよぉ。詩ちゃんは可愛いからモテるだろうけど・・・詩ちゃんの方が心配だよ~』