相思相愛~彼方という存在~



「あのね、あたし彼氏出来たのっ!!」

『本当っ!?おめでとう、詩ちゃん。で、どんな人?』

「一つ年上の人なんだけど、部活の先輩でね、すっごく優しい人なのっ!!」

『そっかぁ~、良かったね。私も嬉しいよ☆』

「ありがとう、琉乃なら一緒に喜んでくれると思ってた♪」

電話越しからでもわかるように詩ちゃんの声は本当に嬉しそうで、私も素直に嬉しかった。だけど、その半面羨ましいなとも思った。

「でね、今日たまたま部活休みでね、放課後琉乃のお店に行って紹介したいんだけど・・・いいかな?」

『え!?ええっ!?今日っ!?』

「うん。だめかな?」

『う~ん・・・・・・・・。うん、大丈夫。じゃあ、待ってるね。私特製、ティラミス&ミルクティーと一緒に』

「ホントにっ?!ありがとう、琉乃~♪もう、放課後が待ちきれないよ~♪」

『あははっ、うん。じゃあね』

そう言って電話を切った。