「今年の…ピンクガールにみごと選ばれた女性は…」 シンーと一瞬音が消える。 正面にいた大原さんは真っ青な表情で崩れ落ちたように座り込んでいた。 「上月 桜こと音峰 静!壇上へどうぞ!!」 桜庭君が私の背中を押す。 「行け!大丈夫だ。なんか言おうとしていたら俺が止めてやるよ。 胸張ってステージに上れ。」 ニッと笑っていう彼に再びドキドキと鼓動が早くなる。 「ありがとう。」