「どうした?」


気づくと、ガタガタと震えが止まらなくなっていた。


「あ…」


その肩をゆっくりと大きな手が包み込んでくれていた。


シトラスの香り。




「桜庭君…」



「ん?」と一言言って彼が私を自分に引き寄せた。