プラチナ

「和音さん?えぇーと…よかったの?」


偽名なんか使っても…選挙委員は不正がないようにする責任者。

一番そういうことしちゃいけない立場だよね…


「まぁ…あなたを当選させるっていうのが未来から持ってきた条件だったらよくないけど…」

少しためた彼女は「ま。」と開き直ったように口を開いた。


「私は未来の「上月桜で立候補ぉ!」ていうあほらしい立候補用紙を受け取っただけだし?」


いざって時は未来が一人でしたってことにすれば私に害はないわ。と未来に向かって言うと、未来が半泣きで「しずちゃぁん」とすがりついてきた。