プラチナ

「え?なんで?ここにいるの?」


本来入ってこれないはずの控室。
どうしてここにいるのかという私の疑問は正しいはず!



「手伝いをしてもらうことがあなたに偽名を使う条件だったからよ。」


小声で私に耳打ちしてきたのは立候補者の集まりの時にいた彼女。
確か選挙委員の…


「原口 和音。よろしく。」


にっこりと私の心を読んだかのように笑った彼女は未来に仕事を言いつけていた。