「ねぇ、春幸くん。」


「なに?」



「赤ちゃんができたみたい」


「名前は空がいいな」


「それ、私も思った。」


家族が一人増えてもずっとあなたとこの空を見ていたい。

ちいさな空色のビー玉を握りしめ、私は夏の空に願った。







END