懐かしい声、振り向くと春幸くんの姿があった。


「春幸くん!」


私は春幸くんに飛び付いた。

「なんで勝手に行ったの!馬鹿っ!」


「おいおい。帰ってきてそれはひどいだろ」


「うるさい!人の気も知らないで!…おかえりなさい。」

「ただいま。ありがとう。生きててくれて。」

耳元で春幸くんが囁いた。

「帰ろう?」


「ああ」