ブルル・ブルル・ブルル お腹の上に置いていた 携帯電話のバイブの振動で、 我にかえったさくら。 「まったくもう。 人が、 将来の事を 真剣に考えている時に、 メールをしてくるなんて、 ホントに最低。」 ブツブツと独り言を言いながら、 「よっこらしょ。」 と言いい、 空に向かって 両手を伸ばして、 天を仰いだ。