「揉み方に誠意がカンジられん。」


「うっさい!!ちゃんとやってンでしょっ!!」




反抗的なアタシに、兄ぃはにやっと笑う。





コイツ、またなんか変な悪戯思いついたわね!?


なによ、と構えるアタシに兄ぃ、案の定の爆弾発言。




「肩揉みはもーいーや。その代わりに、首に抱きついて「兄ぃダイスキ」って言え。」


「はぁぁぁ!!!ば、バッッカじゃないの!?」


「なんでだよー。昔はうるせぇっつってもよく抱きついてきたじゃねーか。」


「そ、そんなんガキの頃の話でしょっ!!絶対イヤッ!!」


「あ、そ。んじゃ、イブキと元カノについてじっくり話し合うかな・・・」


「っ・・・・アンタは大魔王かーっ!!」





どんなに喚いてもアタシに勝ち目なんてナイ。


ヤダ、もう・・・。







ヒサビサ、泣きそうになりながら、そろっとたくましい肩に腕を回した。