「イブキ・・・・くん?」 それは市電の駅に辿り着いた時のコト。 戸惑いがちにかけられた声にアタシと伊吹は足を止めた。 カワイイ子。 第一印象がソレ。 歳はアタシ等と同じくらい。 だけど、背はアタシより幾分小さくて、いかにも女の子って感じの華奢さ加減。 黒目勝ちの可憐な子だ。 この子・・・この格好のイブキを見破った。 誰なの?