イブキとカザミは親同士の再婚で兄弟になった、所謂連れ子なんだって。
「兄さん・・・昔はあんなんじゃなかったんだよ。」
歩きながらカザミがぽつっと呟いた。
「明るくてノリが良くて、ってのは今もアリだけど・・・昔はもっと絵にかいたような優等生だった。」
「あり得ないわね。」
即答したアタシに、カザミが微妙な顔で笑う。
「多分、あのヒトなりに気ぃ使ってたんだと思う。新しい母親に気に入られようとか、弟にとってイイ兄でいようとか・・・・。」
そう言って、悲しげに目を伏せた。
「だけど・・・・兄さんがすごければスゴイほど、俺は卑屈になってった。どんなに頑張っても兄さんには追いつけなくて・・・親にも周りにも、やっぱり血が繋がってないから、って言われて。」


