徐に兄ぃがアタシに顔を戻す。 「オマエを付き人に抜擢した理由の一つにアイドルキライってのもある。付き人の立場で色目使われっと、俺等も正直ウゼェからな。」 「中には節操ないのもいるしねぇ?」 くすっと笑って、カワイ子ちゃんが意味深に呟いた。 節操ないヤツ?て? 「そいや、アイツどこ行ったんだ?」 そんな声が聞こえたみたいに、扉が開き、男が入ってきた。