「オマエ、ちょっとこっち来い。」
そう言っていきなりイブキに腕を取られて、帰り道とは別の道を進みだす。
「は?ちょっと、どこ行く気よ?」
尋ねても答えはなく。
繋がれた・・・というか、掴まれた腕に何故か胸がざわついた。
あの映画館の時みたいで。
って、何でイブキに掴まれてるくらいでドキマギしてんの、アタシは。
自分の感覚に人知れず動揺しているとイブキが「ん」と言ったから我に帰る。
道路の向かいにある喧騒に、目を見開いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…