「ねぇ、アンタはさ、ユマにもう未練はないの?ユマが他の男と幸せになってもヘーキ?」


真っすぐアタシを見詰め返していたユートがくしゃっと笑顔を作った。





「俺はユマちゃんが幸せに成ってくれればウレシイって本気で思ってるよ。傷ついた分、誰よりも幸せにね。」






それから少しだけ話をしてユートは帰って行った。












一人取り残された喫茶店でぬるくなったコーヒーを呑んでいると・・・







「オマエはソレでいいのか。」


「あ、兄ぃ!?」







聞き慣れた声に驚いて振り返ると、後ろの席にいたのは、キャップとサングラスで変装?らしき姿の兄ぃだった。