慌てて部屋を出ようとしたアタシより、女の行動の方が早かった。 小さな悲鳴を上げるや否や、乱れた服を手で掻き合わせ、アタシを突き飛ばすようにして部屋を飛び出して行った。 ぎゃーっっ。 扉閉めて行かないでよっ!!! ドアノブに手を掛けた瞬間、アタシの頭の横に腕が突き出しドアを押さえた。 背後の気配にヘンな汗が滲む。