「揃ってこんな早く上がれんのも珍しいな。」



今日はメンバー全員でのCM撮影が終了するのと同時に、マンションへ帰ってきた。



時間は八時ちょい過ぎ。





やっぱり、兄ぃ忘れてんだ。



呑気に呟く兄ぃを横目に内心でほくそ笑む。





「今から屋上行くぞ。」


「は?屋上?」



「いーからいーから♪」




訝しがる兄ぃをみんなで強引にマンションの屋上まで連れて行った。







ガチャッ。





「「「ハッピーバースディ―♪立夏!!!」」」




扉を開けた途端、激しいクラッカーの音と、みんなの声。




兄ぃはきょとんと眼を見開いて立ち尽くした。







「・・・あ・・・今日誕生日だったか・・・」