頬を、つねる。 「痛っ」 …信じられない。本物だ。夢なんかじゃない 「こう―――!」 抱き着いたら、温かい。衡の温もりだ… 「…陽菜乃。気づいてた?」 「え…?」 私、分かったんだ。 そばにいるだけで 「さっきから、俺のことばっかで。―――俺のこと、衡って呼んでる」 笑ってもらえるだけで 「…大好き。陽菜乃」 とんでもなく幸せってこと。