8月2日、火曜日。

晴れ。


「………。」


むしろ雨だったら、傘で身を隠せて良かったかもしれない。



「……陽菜乃」

「はいっ」


「…この人、何で来てるの?」


宮野の震える指先には、ニコニコ笑った顔の三葉。結局、三葉のことを言うことが出来なかったのだ。