「わかる?ミツバだよ。三葉兄ちゃん」


あーぁ…。やっぱりそうだ。


この、優しくて知性的な雰囲気は、ミツバだ。



『よつ葉なんて見つからないよー』

『みつ葉ばっかりだね』


みつ葉なのに、よつ葉を探しているのに、

彼が拾っただけで、三ツ葉でも幸せがあるような気がした。



「ひな、久しぶりだねー」


ミツバ。


初めて恋した、優しい年上の男の子。