美佳は眼鏡をノートの上に置いて、「何が?」と返した。 「だって…男子は何考えてるのかさっぱりだし、私なんか軽い物だとしか想ってないみたい…」 衡。奈々ちゃんの誘惑になんか、乗らないでよ。 衡には、私が居るんだから。 私以外を、見ちゃ嫌だ。 「…男子にとっては、きっと奈々は”友達”って考えてるよ。好きなのは陽菜乃だよ」