「…みつ、兄ちゃん…っ!!嫌だ…嫌だあぁぁぁぁ…!!」


「―――。」



お前が想ってるのはあいつ。


だけど、それでも良い。


この、オレの胸を頼る行き場を失ったひなが、今オレのなかに居る。



譲らねぇよ。

本気で、取りに行く。


「―――ひな。ひでぇことしてゴメン。

 オレ、ひなが好きなんだ。
 小さい時から、ずっと」