三葉を引っ叩いた右手が熱い。じんじんする。 でも私は走ってた。 衡と、また誤解を生まないために。 衡。信じてくれるでしょ?私、三葉から遊ばれてるだけだもん… ねえ、衡。 返事して。 「……陽菜乃」 玄関の扉を開けて、衡は笑みを消した顔で私を出迎えた。 怖い。 衡からの愛が、失くなってしまう気がして。