鈍感彼女



「じゃあ放課後、待ってよーぜ」


「あぁ」


どうせ遊びだろ


「飽きたら別れてもいいからなー」


「知ってるよ」


これで俺、最低な人間になるんだろうか?


まあ...それでもいいか、別に


放課後、校門で笹山姫乃を待つ


有羽はなぜかソワソワしてる


「...有羽」


「ぁあ?」


「トイレなら、行って来ていいぞ」


「トイレじゃねえ!!」


「ンだよ」


なんでキレてんだか?


俺にはサッパリだー


「あ、来た」


遠くからイヤホンを付けた笹山姫乃が来た


「姫乃ちゃん!!」


出た、有羽の営業スマイル...


「...あたし?」


イヤホンを外して俺らを交互に見る


「そ♪ちょっと斗真が話あるらしいから付き合ってほしいんだけど??」


「あたしに?...いいよ」


「良かった♪じゃあ一緒に来て~♪」


「うん」


俺らの後ろをついてくる笹山姫乃