私の血を狙わないで。






「シンさんも、逃げ出してきたの…?」


「え?俺達が喧嘩したこと、知ってんのか!??」


「うん。さっきリクくんから聞いた。」


私が言うと、急にシンさんのグチコンサートが開始した。


「ひでーよなー、リクのやつ。いきなり用水路に落とされて、全身びちょびちょ。毎朝セットしてる髪型もくずれちまったしさ。」


「はは……」


「ハクはハクで酷いんだぜ?俺じゃなくて、用水路が臭いのに、俺に向かって『臭い』なんて言ってくるし」


「……は…はは」


「ひでーと思わねぇ?凛香っ!!」


「ひ……ひどい……ね…。…そりゃ…」


「だよなー。」




シンさん…

コンサート中にすいません…




眠いです




「リクは謝ってくれねーし、ハクは口聞いてくれねーし。最悪だよなー。」


「……う…ん」


「おい、凛香?大丈夫か!??熱でもあるのか!??」


「ん……ねみゅ…い……」


「ねみゅい…?……あ、眠いのか!??」


私は何も言わずに頷いた


するとシンさんは、立ち上がり



「ありがとよ。凛香!!んじゃ、またな」


「ん……」


シンさんがいなくなると、ゆっくり目を閉じた