違う。
俺は親父が好きで、
こいつなんかに負けられないのに。
ときめいてなんかない。
「親父が愛してるって、
言ってくれたんだ。
可愛いって。
自慢だって」
「それがどうかしたの?」
困惑した表情の識。
「…え?」
「朔の口癖でしょ?」
頭が真っ白になった。
「嘘だ…
だって初めて…
俺だけ見て…
俺だけが…」
嫌だ。
違うに決まってる。
俺だけが特別。
朔の自慢。
識は朔を俺に盗られて嫉妬してるんだ。
「朔は好きな人以外に挿れさせないよ?
確認してみたら?」
勝ち誇った顔。
俺より識が好き?
もしそうなら…
