兄さんには腹括ってもらわにゃならんけぇの


「親父が好きだ」

「俺は大嫌いだ、
気は済んだか、もう帰れ」

「…は、い。失礼しました」

親父からの言葉を、
上手く飲みこめずにいた。
俺にむける冷たい視線と、
識にむける熱い視線。

俺は部屋を出ると、
帰路についた。




ドアを開けると秋がいた。

「おかえり、収穫は?」

「何もみつからなかった」

「あっそ、
次の任務の資料、読んで」

「ありがとう」

それだけ言うと自分の部屋に行った。
涙は出なかった。
分かってた。
覚悟してた。

「うざがってたな、親父」

識になりたい。

その日みた夢はとても幸せな夢だった。