兄さんには腹括ってもらわにゃならんけぇの


「おはようございます、朔」

「おはよう、識」

来なければよかったと後悔した。
目の前のキスシーンに、
俺の心臓が張り裂けそうになる。

「…はよ、親父」

「…ああ」

顔には邪魔をするなと書いてある 。

「ちなみに臣を呼んだ理由は?」

「臣くんが大事な話があるそうです」

「はぁ!?」

「では少し席を外します」

あいつはすれ違いざまにメモを渡してきた。

選択肢
①朔に朔のことが好きだと伝える
②朔に俺のことが好きだと伝える
③朔の前で俺にヤられる
戻ってくるまでにできなかったら、
強制的に③

無理だ、こんな。
どうしよう。
親父だけは護らないと、
親父だけは。

「親父、俺、好きだ」