翌日、3:00 出勤。
親父と一緒に。
識の腕に親父が絡まってるのを、
目撃してしまった。
拳を握り締めて耐える。
3:15 に俺はあいつの家に、
パスワードを解除して侵入した。
書斎らしき部屋で
封筒に入った書類を発見した。
もしかして、
これ忘れ物とかじゃない…
…ガチャ
ヤバい。
隠れる場所がない。
「あった、この書類…
まだ盗られてない…
臣くん?
かくれんぼ?
俺が鬼でいいの?
10 数えるうちに出てきてくれたら、
朔には秘密にしてあげる。
出てこなかったら酷いことしちゃうよ?」
どうしよう。
親父にだけは知られたくない。
それに1つだけ耐えられないことが…
「…朔って呼び捨てにするっちどういうことじゃ!
識の分際で!」
「臣くん、怒ったら方言でちゃうんだ。
可愛い」
「可愛いっち言うな。
俺はその言葉が大っ嫌いじゃけんのう」
「朔に言われたんだよね。
可愛いって言われてる臣より、
格好良いって言われてる臣のが、
朔は好きになっちゃうんだよな?」
「何でそれ…知って…」
「朔に俺も言われたもん」
こんなことを言うのは臣だけだと親父は言った。
ショックで死にそうだった。
その言葉を馬鹿みたいに信じてた。
最初で最後の俺のためだけの褒め言葉だって。
