45センチのコイ。

「えっ、本当?。
なんて読むの?」


実は、けっこうこれの読み方が気になっていて心の隅に引っかかっていたんだ。


「えっとねー。
たしかー……わ……」

「わ?」

「わー……」

「……わ?」


いつまで経っても“わ”の続きを言わない夢香。

これはもしやもしやの……。


「ダメ。
思い出せない」


……予感的中。


「なんとか思い出してよ」


あたしがそんなこと言わなくても、手で頭を抱えて必死で思い出そうとしてくれる夢香。


「んー。
“わ”から始まることは分かるの。
でも、その続きが思い出せない」


“わ”からが肝心なところなのに。
いや、“わ”も肝心だけどさ。