45センチのコイ。

「あっ、それって、しがつついたちくんのこと?」


あたしの隣ってことは……間違いない。
しがつついたちくんのことだ。
もう一方のお隣さんは、女の子だし。


「しがつついたち?。
そんな苗字なの?」

「分かんない。
読み方が分からなくって」


あたしはカバンから黒ペンを取り出し、「こんな字なんだけど」と言いながら、適当な紙がないため仕方なく紙ナプキンに“四月一日”と書いた。


「ああ!!。
その苗字の読み方なら知ってるわよ」


あたしが紙ナプキンに字を書いた瞬間、夢香が大きな声を出した。

幸いなことに、周りがざわざわとしているため周囲から注目の的になることはなかった。