45センチのコイ。

***


「相変わらず、美味しそうに食べるわね」

「そお?」

「うん。
見てると、あたしもそっちのメニューにしとけば良かったーって思えてくる」


だって、ここのサンドイッチ本当に美味しいんだもん。


夢香といつも来ているここの喫茶店は、都会の中だからかいつも混んでいるんだけど、今日は一段と混んでいた。

周りからざわざわと話し声が聞こえ、静かじゃないので内緒話をするのには最適な場所かもしれない。


「ねえねえ」


あたしの向かいの席にいる夢香は、トーストを食べる手を止め、少し前のめりになった。