空には真っ青な雲一つない群青色の空。教室には騒がしくシャーペンを走らせる音。定期的に刻まれる時計の音が響いていた。私はテスト用紙とにらめっこをしながら必死に問題を解いていた。それと反対に前の席の男子はスラスラ問題を解いている。―なんかムカつく…‥。そう思いながらテスト終了のチャイムが鳴った。
「は-い!テスト終了~。」
先生のその一言で静まり返っていた教室はおどろくほど一気にざわつく。みんながテストの感想を言っている間に私はみんなの間を器用に通り抜け里奈と莉珠の席へと急ぐ。
「テストどうだった?」
と、里奈がニヤリと笑い聞いてきた。
「まぁまぁかなぁ…‥」
私は適当に返事をする。
「結構いい線いったよ」
と、ペンをくるくると左手で回しながら莉珠が満足気に言う。
「ねぇねぇ、ホームルーム終わったらバスケ見に行こうよ」
「え、別に私はいいよ?」
―本当は行きたいくせになぁ~そんな事も思いながら私も
「別にいいよ」
莉珠に合わせてみた。
「うん、じゃあまた後で」
莉珠の言葉が終わると同時にチャイムが鳴り、私は急いで席についた。
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ホームルームも終わり、まっさきに莉珠が私の元へ来た。
「早くバスケ行こう」
―ほらやっぱ行きたいんじゃんか。
「んじゃあ、行くか!」
「里奈~、はやく~」
「ご-めん、ごめん。…‥じゃあ行きますか」