7限目のLHRは委員会決めだった。

図書委員の人数は2人。

やりたがる人がたくさんいたらどうしようと思っていたけど、立候補は2人だけだった。

私と柊伊織(ヒイラギイオリ)君。

伊織君は眼鏡をかけた文学系男子みたいな感じだけど、私とは違って明るくて花が咲き誇ってるような笑顔をいつも浮かべている。

私にもよく話しかけてくれる優しい人だ。

ほっと胸をなでおろし、伊織君に「よろしくね」と声をかける。

伊織君は片手をあげる仕草で返事を返してきた。