ある昼休み、昼食を食べ終えた私はいつも通り図書室へ向かおうとしていた。

そこへ伊織君が声をかけてきた。

「橘、今日放課後空いてるか?」

放課後・・・

神崎先輩とのお喋りの時間が、と思ったけど別に約束してるわけじゃないから空いてることになるのかな?

「一応空いてるけど、何?」

「いや、ちょっと・・・話しがあるっていうか・・・」

言葉を濁す伊織君に私は首を傾げつつも、了承した。

話しが早く終わってくれれば神崎先輩のとこへいく時間もあるだろうしと思って。

伊織君と放課後会う約束をして、私は図書室へと向かった。