始発とともに

「…じゃあ私、自分で作ったぬいぐるみ売りたいな…」

「…俺、何気にケーキとか作れるぜ?」

蓮華の賛成に始まり、教室内は急激な盛り上がりを見せた。

「じゃあ秋ちゃん提案の『セレクトショップカフェ』で決まり?」

ようやく仕切り始めた崇の言葉に、皆が笑顔で『賛成』と叫んだ。

「やったじゃん?」

秋にだけ聞こえるように北斗が囁くと、秋は安心したように微笑んだ。

「私が最初に賛成したのよ?」

少しだけ拗ねたように言う蓮華を見つめ、三人は顔を見合わせてクスリと笑った。

そうして出し物が決定し、夏休みから少しずつ準備を進めるからとおおよそのスケジュールが発表された。

そして、発案者である秋と蓮華が企画を担当することになった。

企画と言っても、ディスプレイやテーブルの配置などが主に与えられた仕事だった。

それでも二人は心底嫌そうな顔で見つめあっていた。

皆と一緒が苦手な二人には、この文化祭はかなりの試練だった。