始発とともに

「俺の学校も自由参加みたいな感じだったよ。
クラスでは適当な出し物を用意して、部活の出し物の方がメインみたいな感じだった。」

北斗が付け加えると、そうなんだと皆が納得したようだった。

「だから文化祭って慣れてないんだ…
俺達二人とかじゃなくて、皆で盛り上がることしよう。
文化祭の楽しみ方とか、色々教えてほしい。」

北斗が言うと、秋は安心したように微笑みを浮かべた。

「今年は私も参加しようかな…」

秋の隣の蓮華が呟くと、クラスがどよめいた。

「マジか!?」

「何よ…」

蓮華が不満そうに言うと、教室が歓声に包まれた。

「やった♪
初の全員参加だ!」

異様な盛り上がりに、北斗と秋は目を丸めた。