「あっ、どうせなら北斗くんと秋ちゃんがメインになるような出し物が良くない?」

「そうだよなぁ♪」

「貴重な転入生なんだし。」

「顔もスタイルも良いんだから、利用しない手は無いよな?」

北斗と秋が黙っているのを良いことに、皆好き勝手な意見を言い始めた。

「ちょっと待て、俺はやるなんて一言も言ってないぞ!?」

「私も無理だから!
文化祭なんてほとんど参加したことないし…」

秋が慌てて言うと、クラスにざわざわと嫌な空気が漂った。

「静かに!
都会の学校はそんなもんなの!」

崇が言うと、皆がへーっと納得したように唸った。