日々は穏やかに過ぎていった。

北斗と秋は生活にも慣れ、学校生活にも馴染んでいった。

忍は相変わらずの意地悪さを発揮しているし、修二は暖かい目で三人を見守っている。

崇は変わらずにクラスの中心だったし、蓮華は少しだけ明るくなった気がした。

秋は浮き沈みが激しいものの、学校では明るく振る舞っている。

北斗も秋の世話をしつつも、付かず離れずの絶妙な距離感で皆と接していた。

そして夏が近づき、学校内は9月に行われる文化祭ムードに突入していった。

「はい、間もなく夏休みですが…
その前に、文化祭の出し物を決めたいと思います♪」

教室は何度かの席替えが行われた後、窓際が秋で隣に蓮華、秋の後ろに北斗その隣に崇という席で落ち着いていた。