始発とともに

「だから今日は皆で図書室に行くってのはどう?」

崇は拝むように手を合わせなから言った。

「…つまり、宿題を手伝ってくれと?」

北斗がため息混じりに言うと、崇はコクコクと頷いた。

そうして四人で図書室に行くって勉強することになった。

崇の勉強を蓮華が見てやり、北斗と秋はそれぞれに宿題を進めた。

途中でやる気を無くした崇が蓮華に怒られたり、宿題を終えた北斗が本を読み出すと秋がすねたりと何事も順調にいかない四人だった。

宿題を終えて学校を出る頃には六時近くになっていた。

「買い物して帰るから先に帰るわ。」

「おう、また明日な♪」

食材を待っているであろう忍の為に、北斗と秋は急いで商店街に向かった。